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応病与薬

最近読んだ本に「応病与薬」という言葉がありました。
読んで字の如し、「病気に応じて薬を与える」ということですが、深いい言葉だと思いました。

なぜなら、病気に応じて薬を処方するといっても、これが大変難しいことだからです。

病気には症状や程度など個人差もありますし、性別、年齢、体力など千差万別の様態を示します。

美容形成外科領域では、患者様の希望する内容をお聞きした上で、その方の状態、環境に合わせて適切な治療を行うことと同じでしょう。

大きな手術になることもあるだろうし、小さな処置で済む場合もあります。
たとえばある部分のシワの治療でも、たるみを除く方が良い場合はフェースリフトの適応になりますし、局所的な1~2本のシワであれば、単純にコラーゲンやヒアルロン酸などの注入法の適応となる場合もあります。


しかし一番難しいのは、カウンセリングが現状での最終治療となる場合だろうと思います。

どういうことかというと、ご希望の内容があまりに微妙な、軽微なご希望であったり、症状が軽すぎる場合です。他にも、ご希望の内容が大きすぎて逆に適切な治療法がない場合や、治療法はあるが環境的に現在の状況では適切でない場合、治療法やその経過がその方の精神的負担になる場合など、要するに現時点では説明にとどまるしかやむを得ない場合です。

ほとんどの方が、簡単にご自分の希望がかなうと思って来られますから、現状では治療ができないと言うことをご理解いただくのには時間がかかることがあります。

がん治療などと異なり、美容に関する医療は、原則的に緊急性はほとんどありませんから、まずは急がずご理解いただくことにしています。

以上のように、医療には「同じ治療」ということが、厳密にはほとんどないと思っています。

そういう意味では全ての方のご相談は、一例目ということになります。
その様な状況をカバーするために、同じ様な治療の方向であった「経験」というものを活かします。

余談ですが、私は「○○という手術を1千例した」というようなコメントはあまり意識しておりません。
その理由は、上記のように「似たような治療」はあっても、「同じ治療」はほとんどないと思っているからです。
まあ、ご参考になる程度にお話しすることはありますが、あくまでも参考程度です。

投稿者 横浜FCクリニック形成外科② (14:33) | PermaLink

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